ワークウェアの個人的イカすポイント
部屋に気温が30度近くなってきた。まだ5月初めなのにもうタンクトップで暮らしている。仕方ない。屋根裏暮らしは結構大変だ。冬はほんのりあったかくて過ごしやすいが、初夏から秋にかけてはかなりしんどい。
僕にとって服装的な季節は、暑いか寒いかの2通りしかない。当然服もそれに合わせて夏用と冬用しかなくて、ある日を境にスパッと切り替わる。先週までダウンをかませて作業着を羽織っていたが、一昨日からタンクトップだ。
タンクトップは裾のところがひらひらしてかっこいい。あと軽いし、涼しい。知り合いの男性は「ゲイっぽい」といって着たがらないし、女性は「二の腕を出したくない」といって着たがらない。他者の目線を気にすることは悪いことではないから、とにかくみんなが着たいものを着たいときに着れればいいなと思っている。
服に関しては多少こだわりがある。ただ、実用志向すぎかなとも思う。僕は傘をさすのが嫌いだから、防水加工がすごく好きで、ついでに破れにくい方がいい。こうなってくるとお値段の方もガンガンつり上がっていく。
パリコレのエッセンスが薄まりに薄まってユニクロにたどり着くように、実用分野のハイブランド・エッセンスはワークマンに行きつく。と思う。だから数年前から欲しいものがあればそれに近いモノがワークマンにないか確認しに行く。正直だいたいある。
ワークマンはすごい。これは間違いない。サイズ展開が大きめなので、試着してみると思ってたシルエットと違ったりするが、上着は結構問題なく着れる。現場の若い人たちは筋肉質で細かったりもするし、小柄な人も多いので、その辺のサイズ展開は意外と充実している。細身体型としてはかなりありがたい。また、ワークウェアは動きやすさを重視してダボっとしていることが多いため、オーバーサイズがデフォだと思えば多少大きくてもなにも問題ない。もちろんワークマンなので丈夫さはお墨付きである(最高)。
ワーカーグッズは本当によく考えられていて、何を見ても感心する。現場の声を本当に真摯に聞き取っているのだろう。例えば上着。よく見るとボタンが表面に出ているものはほとんどない。というか、ないのが当たり前なのだと思う。チャックのうえにパチパチとめるプラスチックボタンがあって、さらにそれを覆うような布が必ずある。これは商品や段ボール、足場などに金具・突起物をひっかけないための工夫で、怪我防止や商品保護を目的としている。ボタンというファッション要素をまるっきり隠してしまうため、つるりとした見た目になるが、それもまた良い。
UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)はアメリカのワークウェアブランドで、つい最近、原宿と渋谷の間(キャットストリートの渋谷側)らへんに店舗ができた。このブランドで長く愛されてきた定番商品が「カバーオール」。作業員が急に呼び出されたとき、ツナギの上にとっさに羽織るちょっとした上着のことである。綿100%、無駄のないシンプルさがかっこいい。ポケットは大きく、文庫本がすっぽり入る。ペン用の仕切りが付いているのも作業着らしくて好感が持てる。
ただ、このカバーオールにはかなりごついボタンが付いている。金属製で5個もついていて、隠そうとする感じでもない。金色だし(超かっこいい)。
ひょっとするとアメリカはワークマンみたいにボタンを隠す加工がデフォじゃないのかなーとも思ったが、UNIVERSAL OVERALLではツナギにあたる商品をジャンプスーツという名前で販売していて、それはボタンが隠れている。
そもそもカバーオールは汚れた作業着をとっさに隠すためのものだし、ボタンはあってもいいのだ。という結論に至った。かっこいいし、ありがてえ。
店舗のデザインも超かっこいいからワークウェアに興味がある人にはUNIVERSAL OVERALLをよく勧める。僕はカバーオールとそれのセットアップスラックス、デッドストックのヴィンテージ、ショップコートをそろえてしまったので、しばらく購入予定はないですが……。
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